[アップデート] AWS Transit Gateway のルートテーブルで独自のプレフィックスリストが利用可能になりました
こんにちは、菊池です。
本日のアップデートにて、Transit Gatewayのルートテーブルで独自のプレフィックスリストが利用可能になりました。
- AWS Transit Gateway customers can now use their own Prefix Lists to simplify IP management
- Prefix list references
プレフィックスリストとは複数のIP CIDRをまとめてオブジェクト化したもので、セキュリティグループとVPCルートテーブルに利用可能でした。
今回のアップデートにより、このプレフィックスリストをTransit Gatewayルートテーブルにも利用可能になりました。
Transit Gateway にプレフィックスリストを設定する
早速設定してみます。Transit Gatewayルートテーブルのコンソールを確認すると、[Prefix list references]というタブが追加されています。
ここで、[Create reference]から新規に設定が可能です。プレフィックスリストと宛先アタッチメントを設定します。
作成済みのプレフィックスリストが指定可能になっています。
設定できました。
[Routes]のタブを見ると、プレフィックスリストに含まれるCIDRがルートテーブルに追加されたことが確認できました。プレフィックスリストだけではなく、CIDRの中身まで参照可能なのはありがたいですね。
プレフィックスリストの画面で確認すると、関連付けされたリソースが確認できます。セキュリティグループ、VPCルートテーブルのほかに、Transit Gatewayルートテーブルが関連付けされています。
まとめ
複数のCIDRをまとめて管理可能なプレフィックスリストが、Transit Gatewayで利用可能になりました。
これまで、Transit Gatewayで新しい通信先を追加する場合には、VPCルートテーブルとTransit Gatewayルートテーブルへの経路追加、Security Groupでの通信許可、というように複数箇所での設定が必要でした。プレフィックスリストをうまく使えば、リストにCIDRを追加するだけで、必要な設定が完了する、というのも可能になります。
プレフィックスリストを使って、ハイブリット/複数VPC構成の管理を簡略化していきましょう。